Pumpkin Scissors(14)戦車の父コルトゥ博士の語る「カウプラン文明」

今回の見せ場は、なんといっても戦車の父コルトゥ博士の語る「カウプラン文明」だと思います。
論理的な面白さここに極まる!といった感じです。
合同会議が粛々と進められる中、各国の威厳と本心が絶え間なく交差し、その中でカウプランの特許が議題にあげられます。そして、カウプランの技術の成り立ちと弊害が明かされます。
今回戦闘シーンは控えめのため、アリス少尉とオーランド伍長は少なめですが、戦災復興の意義と援助継続の必要性を主張するアリス少尉のスピーチに含まれる「陸情3課は民の道具であっても、民の味方ではない」という揺ぎ無い持論に、彼女の成長が伺えます。
そして、抗帝国軍(アンチアレス)が凶器を帯び蜂起します。怒涛の展開に流れ込む期待感がたまりません。
前巻に引き続き、何が起こるかわからない怖さがひしひしと感じられます。
各人の思いはとめどなく流れ、かくして西方諸国同盟(ネビュロ)合同会議が開催されます。
今回、新キャラクターが多く登場しますが、強烈なキャラクターの女性が目立ちます。
巨大な陰謀がじわじわと迫りくる予感を感じさせる新しい敵組織の登場に、秘密結社「銀の車輪」も暗躍、さらに軍部内の権力闘争に加えカウプラン・・・いくつもの組織が複雑に絡み合った展開になっています。
国家間の闘争をはじめ、国内政治闘争、情報部レベルでの攻防、陸情3課内での問題などなど、話題てんこ盛りの今回、どんどん話が膨らんでいき、どう決着が着いてゆくのか想像がつきません。
いつも大変なオーランド伍長ですが、今回は特に大変なことになってしまっています。

2015年03月01日