夜の道場

中学時代、剣道部に所属していました。小学校からの経験者でもあったので、一年生の頃から唯一団体戦にも出場する等、結構活躍していました。
3年生が夏の大会で引退した後、そのままレギュラーを続け2年生の先輩を押しのけて個人戦にも出場する様になっていました。
そんな感じで2年生と1年生だけで部活をしている冬にその事件は起きました。部活はいつも授業終了後から2時間程で終了して、そのまま着替えて帰宅するのですが、その日は何故か先輩が練習終了後、男子は全員着替えをせずにそのまま居残りというのです。これまでそんなことは一度もなく、冬なのでもう日が暮れて辺りは真っ暗でした。
これまでいじめも無く過ごしていたつもりでしたが、もしかして先輩を押しのけてレギュラーになっている1年生を同級生の前でボコボコにするきでは!とブルブル震えていたところ、女子部員が全員は帰ったのを確認した先輩が、1年生は全員2年生と反対側の壁に一列に並べというのです。
こうして、道場の端と端で1年生と2年生が向かい合う形で微妙な雰囲気が流れた時、入口近くの先輩が急に電気を消したのです。ここで恐怖のどん底に落ちたのが第一の修羅場。
外は真っ暗でしたので、その瞬間道場も真っ暗になり、1年生は全員パニックです。その時逃げようにも出口は抑えられているので、どうすることも出来ずに立ちすくんでいたところ、自分の顔面めがけて何かが飛んできて、顔面にクリーンヒットです。
そうです、先輩は剣道部恒例の枕投げならぬ籠手投げ大会を始めたのです。女子部員は恒例なので、ほどほどにと先輩に言って先に帰ったのでした。
状況がわかればこちらも投げれるものは全て投げましたが、暗闇で全くヒットせず1年生の完全敗北で終わりました。終わった後最初のビビりはなくなり、それまで以上に先輩と仲良くなるほど楽しかったですが、今思うと失明していてもおかしくなかったと思い出している今が第二の修羅場。
翌年も今度は我々が先輩として籠手投げ仕掛けましたが、結果は聞かないで下さい・・・。

2017年02月12日